今回の記事ではその車検証について、どんなことが書いてあって、どう見れば良いのか?という今さら人に聞きにくい超初歩的なことを解説する記事の後編です。
この後編では車検証の下半分に記載されている、所有者や使用者の情報についての項目を全て解説いたします。
車に関する情報が記載している項目(車検証の上半分)について詳しく知りたい方はこちらの前編記事をご参照ください⇒ 『 車の情報編 』
それでは早速左中段から順番に、項目ごとの解説をしていきたいと思います!
『所有者の氏名又は名称』と『所有者の住所』
車の所有者として登録されている人の氏名・住所が記載されています。
新車を購入した際、販売店が所有者登録されている場合があります。
車をローンで購入して、まだ完済していない場合はローン会社の名称が書かれており、この場合は支払いが完済するまでは変更できません。
『使用者の氏名又は名称』と『使用者の住所』
使用者の欄には基本的に所有者と同じ氏名または名称が入ります。
ローンで購入した場合、所有者欄がローン会社で使用者欄が購入者で記載されることになります。
ローン購入時以外でも例えば、親の名義で車を購入した場合等では所有者に親の名前と住所が登録され、使用者に子供の名前と住所が登録されるようなケースもあります。
***の記載がある場合は所有者と使用者が同一であることを示しています。
使用者の住所の欄も同様です。
『使用の本拠の位置』
基本的には、使用者が本車両を使用する主たる住所が記載されます。
法人所有の車などで本社所在地と離れた支店や営業所で使用する場合には、その支店等の住所が記載されます。
***の記載がある場合は使用者の住所と使用の本拠の位置が同一であることを示しています。
自動車の登録をする場合は、この使用の本拠の位置を管轄する運輸支局(または検査登録事務所)で登録を受けることでナンバープレートが交付されます。
『有効期間の満了する日』
車検の有効期間が切れる日が記載されています。
有効期限が切れた車では公道を走行できなくなるため、この期日までに車検を受ける必要があります。
車検は一般的に満了日の1か月前から受けることができ、適正に車検を受けると有効期間の満了する日が2年または1年間更新されます。
『備考』
一般的には、検査証の発行を行なった運輸支局等や、エコカー減税などの減免措置、前回の継続検査等受検時の走行距離計表示の値などが記載されています。
特殊車両では例えば、幼稚園バスなどの幼児専用車は『幼児専用』と記載されていたり、大型特殊のうち建設機械に該当するものは『建設機械』と記載されていたりします。
ちなみにレンタカーは『貸渡』と記載されています。
所有者や使用者が共同名義の場合は、所有者や使用者の欄には代表者のみが記載されるため、その登録された代表者以外の情報は備考欄に『共同使用者の氏名、名称』が記載されます。